やってはいけない投資5つ|40代が退場しないための見抜き方

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やってはいけない投資5つのアイキャッチ。退屈なものを買おう。うまい話は、断る話。

2026年9月19日 公開

「いい投資の話があるんです。
必ず増えますよ」——もしこの言葉を聞いたら、中身を聞く前に断ってOKです。

「必ず儲かる」は、言った時点で違法の言葉だからです(=金融商品取引法という法律が、断定して勧誘することを禁じています)。

投資シリーズも、いよいよ守りの回。
ここまで「何を買うか」を話してきましたが、実は資産づくりの勝敗を分けるのは「何を買わないか」のほうなんです。

この記事を読み終えたら、どんな儲け話が来ても自分で赤信号を見抜いて、断れるようになります😤


📝 この記事でわかること

  • やってはいけない投資5つと、ダメな理由
  • 実際の誘い文句(=こう来たら赤信号)
  • どんな話にも使える「見抜く3つの質問」
  • 万一のときの相談先(=無料・公的機関)

目次

🤔 なぜ「増やし方」より先に「避け方」なのか

理由はシンプルで、投資は1回の大負けで全部が消えるからです😔


大事なのは「退場しないこと」

投資の世界に古くからある鉄則が「損をするな」。
冗談みたいですが、本質です。

NISA完全ガイドで見た複利の力(=利益が利益を生む雪だるま)は、市場に居続けた人にしか働かないからです。

しかも損の数字は、行きと帰りで対称ではありません。
50%失うと、元に戻すには+100%必要です。

100万円が50万円になったら、そこから2倍にしないと戻らない。
大負けした人が市場に戻れないのは、この坂の急さのせいなんです。


40代は「取り返す時間」が違う

20代の失敗100万円は、時間が授業料に変えてくれます。
でも40代の失敗500万円は、老後の設計図を直撃します

子どもの学費の山とも重なります💧

だからこのシリーズでは、実録(=最終回)の前に、先に地雷の地図を配ることにしました。
40代のNISA戦略で立てた設計図を、壊されないためです。

むちお

なんか急に怖くなってきた…。でも退職金を一気に溶かしたって話、たまに聞くもんなあ。

ちえこ

手口は毎年変わるけど、見抜く型は変わらないの。今日はその型を持って帰って😊


❌ やってはいけない投資5つを、1つずつ解剖

NISA完全ガイドで名前だけ挙げた5つを、「なぜダメか」「どう誘われるか」までセットで見ていきます。

やってはいけない投資5つの一覧。1社への一点集中・FXとレバレッジ・毎月分配型の投信・外貨建てや貯蓄型保険・SNSのうまい話に、近づかないことを示す標識風の図

①個別株への一点集中

個別株(=1つの会社の株だけを買うこと)自体は、悪ではありません。ダメなのは大事なお金を1社に集中させることです。

どんな有名企業でも、10年後は誰にも分かりません。
プロの投資家でさえ、当て続けることはできない世界です。

1社に全額は、その会社と心中する賭けになります💦

誘い文句はこう来ます。
「次のトヨタを探せ」「10倍株(=テンバガー)を当てた人がいる」——当てた人の裏には、外した大勢が黙っているだけです。

代わりにどうするか全世界株の投資信託なら、1本で約2,500社に自動で分散されます。
どうしても個別株をやりたいなら、なくなっても人生が変わらない金額まで。

うちは個別株を持っていません。もし買うなら「資産の1割まで」と、先に決めてあります。


②FX・レバレッジ取引

FX(=為替の値動きにお金を賭ける取引)とレバレッジ(=てこの意味。
預けたお金の何倍もの金額を動かす仕組み)。

これは資産形成ではなく投機(=短期の値動きの当てっこ)です。

株式投資は、世界の会社が生む利益をみんなで分け合うプラスの世界。
でもFXは誰かの負けが誰かの勝ちになるゼロサムの世界です

しかも手数料の分だけ、参加者全体では必ずマイナスになります。

僕も、職場の同僚がFXをやっていて、誘われたことがあります。やりませんでした。
断った理由は上に書いたとおりです。当てっこの世界に、家族のお金を持ち込まない。それだけです。

「2倍ブル」「3倍レバレッジ」を名乗る投資信託も同じ棚です。
日々の値動きを2倍にする設計のため、長く持つほど中身がすり減っていく性質があり、金融庁も「中長期投資に向かない」と注意喚起しています。

値動きの激しさという意味では、仮想通貨(=暗号資産)も家計の柱には不向きです。


③毎月分配型の投資信託

毎月お小遣いのように分配金がもらえる投資信託。
年金世代を中心に人気でしたが、儲かっていないのに、あなたの元本を削って配っている場合があります。

その分配金には「元本払戻金」(=特別分配金。
運用益ではなく、自分が入れたお金がそのまま返ってきているだけ)という種類が混ざります。

タコが自分の足を食べているのと同じで、雪だるまは育ちません😳

しかもこのタイプは手数料(=信託報酬)が年1〜2%台と高いものが多い。
NISA完全ガイドで選んだeMAXIS Slimの約0.06%と比べると、20倍以上の差です。

見抜き方:運用報告書の「分配金の内訳」を見る。元本払戻金の文字があったら、それはお小遣いではなく取り崩しです。

僕自身、銀行や証券の窓口に行くと、毎回のように何かを勧められます。
用事だけ済ませて帰る、を決めておくと楽です😌


④外貨建て・貯蓄型の保険

銀行や保険の窓口で「預金より増えますよ」と勧められる定番です。
保険と投資と為替(=ドルなどの値動き)を1つに混ぜた商品で、混ぜた分だけ手数料が見えなくなります

僕はこれで授業料を約100万円払いました。
20代で勧められるまま入った貯蓄型の保険を、30代の終わりに元本割れで解約した話です💧(=経緯は貯蓄型保険→NISA移行ガイドに全部書きました)。

勧めてきたのは、職場に来る保険の営業さんでした。
そのうち変額の積立は、戻ってきた額こそ払った分とほぼ同じでしたが、手数料をかなり取られた感覚が残っています。同じお金で、ちゃんとした投資をしていればよかった——それがいまの本音です。

外貨預金も同じ棚です。
為替手数料がかかるうえ、外貨預金は預金保険(=銀行が破綻しても1,000万円まで守られる仕組み)の対象外

「預金」という名前の別物です。

覚えておきたい構造がひとつ。
窓口で熱心に勧められる商品ほど、売る側の取り分が大きい売り手の笑顔は、商品の良さの証明ではありません。


⑤SNS・知人経由のうまい話

最後が、いちばん被害が大きいやつです。
警察庁の統計では、SNS型の投資詐欺・ロマンス詐欺の被害は1年間で約1,834億円(=2025年・過去最悪。出典:警察庁の対策ページ)。
1件あたりの平均被害は、2つを合わせて約1,200万円にのぼります。

典型の流れはこうです。
有名人をかたる広告 → LINEグループに招待 → 「先生」の指示どおり偽の投資アプリに入金 → 画面上ではどんどん含み益 → いざ出金しようとすると手数料を次々要求され、出せない。

SNS型投資詐欺の典型パターン4段階。有名人をかたる広告、グループに招待、偽アプリで含み益表示、出金できない。被害は年1,834億円・1件平均約1,200万円という2025年警察庁の数字つき

古典的なポンジスキーム(=新しい参加者のお金を「配当」と偽って古い参加者に配る自転車操業。
必ず破綻する)も、SNSの皮をかぶって現役です。

最初の数回は、本当にお金が振り込まれます——ここが最大の罠です😳

未公開株、海外の高利回りファンド(=オフショア投資)、太陽光やソーシャルレンディングの「元本保証」——知人からでも同じです。
というより、信頼関係ごと使うのがこの手口なんです。

僕のところにも、SNSのDMはよく来ます。
読まない、返さない、で終わりです。

むちお

画面で含み益が見えてたら、僕でも信じちゃいそうだなあ…。偽アプリって見分けつくの?

ちえこ

見分けようとしなくていいの。「SNS発の投資話は、本物でも全部断る」って決めておく。それで失うものは何もないから😊

📰 番外|投資じゃない顔で来る、投資話

「副業に、フランチャイズはどう?加盟金70万円で始められるよ」。
こういう話が、知り合いから来ることがあります。投資の話ではなく、副業の話の顔をして。

でも中身は同じです。
加盟金・保証金・毎月のロイヤルティ(=本部に払い続ける使用料)は本部の確実な収入で、売れなかったときの赤字は全部あなたのもの。中小企業基盤整備機構も「本部は事業の成功を保証しない」とはっきり書いています。

小売や飲食のフランチャイズでは、契約の前に本部が「法定開示書面」(=費用・契約期間・やめる条件などを書いた書類)を渡して説明する義務があります。それを出し渋る、急かす——その時点で終わりです。

僕のルールは単純で、こういう話は中身を分析しません。触らない、で終わり。「儲けの出どころを相手が説明できるか」「やめるとき、いくら取られるか」「持ってきたのが知人なら、いったん止まる」——次の章の3つの質問は、投資でも副業でも同じように効きます😤

出典:中小企業基盤整備機構 J-Net21「FC加盟を考える」日本フランチャイズチェーン協会「加盟者の契約前の心構え」


🛡 どんな話にも効く「見抜く3つの質問」

5つを覚えなくても大丈夫。どんな儲け話にも使える質問を3つだけ持って帰ってください。

お金を出す前の3つの質問。仕組みを中学生に説明できるか、なぜ自分に回ってきたのか、全額失っても生活が続くか。1つでも答えに詰まったら買わない

🛡 お金を出す前の3つの質問

  1. 仕組みを中学生に説明できるか(=誰のどんな利益を、なぜ自分が受け取れるのか。
    説明できないものは買わない)
  2. なぜその話が「自分」に回ってきたのか(=本当に確実に儲かるなら、人に教えず黙って自分でやるはずです)
  3. 💡 「利回りが高い」には、必ず理由があります(=①の使い方)

    銀行が会社にお金を貸すときは、保証人を立てたり、土地や建物を担保に取ったりします。
    返ってこなかったときの備えです。

    ところが、個人向けに売られる社債には、その備えが無いものが多い(=無担保)。
    保険をかけずに貸しているから、金利が高い。
    高い利回りは、おまけではありません。リスクの値段です。

    「有名な会社だから、7年後も大丈夫」とは、誰にも言えません。7年は長いです。

    もう1つ、債券にはシーソーの関係があります。
    世の中の金利が上がると、すでに出回っている債券の値段は下がる。
    金利が下がると、値段は上がる。
    債券が買い時になるのは、金利が上がりきって、これから下がるときです。

    → ①の「誰のどんな利益を、なぜ自分が受け取れるのか」を、そのまま当てはめてみてください😌

  4. 全額失っても、家族の生活が続くか(=続かない金額を1つの話に入れない)

そして、いちばん強い防具は「うちはインデックスの積立だけ、と決めています」という先に決めた一言です。
その場で比較や反論を始めると、相手の土俵に乗ってしまいます。

決めてある人は、迷いません。

正直に言うと、僕はこの3つを、実際に誰かにぶつけたことがありません。
知識をつけてからは、聞く前に関わらないと決めたからです。この質問は、それでも話を聞いてしまったときの保険だと思ってください。

もし「払ってしまったかも」と思ったら、1人で抱えず今日連絡を。
消費者ホットライン188(=局番なしの3桁・国民生活センター)か、警察相談専用電話#9110です。

恥ずかしさで時間が経つほど、お金は取り戻せなくなります。


💡 さとる体験:授業料100万円で学んだこと

僕は幸い、詐欺には遭っていません。でも、笑えない授業料は払いました。


20代のうちに、結婚と子どもの誕生をきっかけに入った貯蓄型の保険。
「増えて、守れて、一石二鳥ですよ」の言葉のまま、仕組みを説明できないものに合わせて月4万円近くを10年以上払い続け、30代の終わりに元本割れで解約。

減って戻ってきた額は、合わせておよそ100万円でした。

踏み切れたのは、新NISAが始まる話が出たときです。
それまで何年も、やめるかどうか迷っていました。

詐欺とはまったく違います。
合法で、まっとうな会社の、まっとうな商品です。

それでも「仕組みが分からないままお金を出した」という一点で、僕は同じ場所に落ちていました。
さっきの質問①に、当時の僕は答えられなかったんです。

だから偉そうには言えません。言えるのは1つだけ。分からないまま買ったお金は、分からないまま減る、ということです😔

✉️ 過去の僕への手紙

10年後の僕から、緊急連絡だ。
いま「家族のために、いい保険に入った」とホクホクしているその契約、100万円溶けるぞ。

信じられないよな。
誰かに騙されたわけでもない。

君は本気で、いいものだと思ってる。
必要だとまで思ってる。

それが一番タチが悪いんだ。
疑ってすらいないから、調べもしない。

だから答えだけ置いていく。
守るのは掛け捨ての保険。
増やすのはNISA。
この2つは絶対に混ぜるな。
以上。

——まあ、どうせ今の君は聞かないんだけどな。
安心しろ、その100万円の授業料で目が覚めて、いまは家族の生命と医療の保険料が月1.5万円だ。

高い目覚まし時計だったよ。


❓ よくある誤解4つ

最後に、真面目な人ほどハマりやすい思い込みを片づけます。


誤解①「銀行や証券会社の窓口の商品なら安全」

合法であることと、あなたにトクなことは別問題です。
窓口は相談所ではなく販売店。

毎月分配型も外貨建て保険も、窓口の主力商品です。
安全なのは「場所」ではなく「仕組みを自分が分かっていること」です。


誤解②「少額ならFXも勉強になる」

これ、金額の問題じゃないんです。
怖いのは一度の成功体験

ビギナーズラックで勝つと、脳が「いける」と覚えて、掛け金が少しずつ育っていく。
少額のつもりが、抜けられなくなる——パチンコと同じ構造です。

FXで学べるのは「相場は読めない」という1行だけで、それはこの記事で今、無料で学べました😅

それでも「自分のタイミングで買ってみたい」気持ちが湧いたら、僕が実際にやっている逃げ道を置いておきます。
余剰資金で、NISAの成長投資枠を使い、いつも積み立てているのと同じ投資信託を買う(=成長投資枠は年240万円まで、積立とは別に自由なタイミングで買える枠です)。

タイミングの難しさは体で学べます。
そして外しても、「元々いいものを、少し早く買っただけ」。

同じ短期の血の騒ぎでも、FXは負けたら消えるだけ、こっちは掛け金が育っても、育つのは資産のほうです。


誤解③「詐欺に引っかかるのは、疎い人だけ」

警察庁の統計が示すのは逆で、被害は現役世代を含む幅広い年代に広がっています。
むしろ「自分で調べて判断できる」と思っている人ほど、巧妙な理屈に説得されます

「自分は大丈夫」と思った瞬間が、いちばん危ない日です。


誤解④「もう持っているから、損したままでは売れない」

毎月分配型や貯蓄型保険をすでに持っていて、含み損(=いま売ると損が確定する状態)だから動けない——ここで効く判断の物差しがあります。
「今日ゼロから始めるとして、その商品を新しく買うか」です。

買わないなら、答えは出ています。
払った分を惜しむ気持ち(=サンクコスト。

もう戻らない費用)に引きずられて持ち続けると、高い手数料を今日も払い続けることになります。
うちの貯蓄型保険も、元本割れのまま解約してNISAに移しました。

決め手は2つでした。
保険のことを学んで、「もう要らない」と分かっていたこと。そして、浮いた分をNISAに入れたかったこと。「今日ゼロから買うか」の物差しと、その先の使い道。両方そろって、ようやく動けました。

損切りは負けではなく、立て直しの初手です。


むちお

結局、地味に積み立ててる人が一番強いってこと?なんか拍子抜けだなあ。

ちえこ

そう、その拍子抜けが正解。ワクワクする投資話は、あなたのお金で別の誰かがワクワクしてるの😌


📝 まとめ:買っていいのは、退屈なもの

結論。
40代の投資で大事なのは、増やすことより退場しないこと
そして退場の入口は、いつも「ワクワクする話」の顔をしています。


📊 この記事の早見表

やってはいけない5つ何がダメか代わりにどうする
個別株への一点集中1社と心中する賭け全世界株で約2,500社に分散
FX・レバレッジ投機。長期で中身がすり減るやらない(=勉強はNISAの少額積立で)
毎月分配型の投信元本を削って配る場合がある低コストの投信で再投資
外貨建て・貯蓄型保険混ぜた分だけ手数料が見えない保険は掛け捨て・増やすのはNISA
SNS・知人のうまい話被害年1,834億円・平均1,200万円全部断ると決めておく

今日からの3ステップはこれだけです。

  1. 「3つの質問」をスマホにメモする(=仕組みを説明できるか・なぜ自分に来たか・全額失っても続くか)
  2. 窓口とDMでは即決しない(=「持ち帰って調べます」を口ぐせにする)
  3. 積立は淡々と続ける(=退屈こそが、いちばん強い戦略です)

次回はいよいよ投資シリーズの最終回。
僕の約5年の投資を、失敗も金額も含めて全部見せる実録です(=9月23日公開予定)。

※本記事は個人の経験・調査に基づく一般的情報です。
特定商品の売買を推奨するものではありません。

投資判断は自己責任でお願いします。
制度や統計の数字は2026年7月時点のもので、本記事は制度改正時に随時更新します。


最後まで読んでくれて、ありがとうございます😌

もがいてナンボ。ではまた👋

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