40代のNISA戦略|月いくら・何を・いつまで積み立てる

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40代のNISA戦略のアイキャッチ。金額は、年表が決める。月いくら・教育費と老後・卒業ラインまで

2026年9月12日 公開

「で、結局うちは月いくら積み立てればいいの?」

ここまでの記事で、防衛資金も口座も銘柄も決まりました。
最後に残るのが、この一番むずかしい問いです。

ネットで調べると「手取りの20%」「月5万円が理想」といった数字が並びます。
僕もNISAを始めるとき、YouTubeでその「20%」を知りました。
でも40代の家計は、教育費という大物を抱えて走っている真っ最中。

よその平均をそのまま当てはめても、うまくいきません💧

この記事の答えは、はっきりしています。
金額は「余ったら」でも「平均」でもなく、家族の年表から逆算して決める

読み終わるころには、あなたの家の「月いくら」が紙に書けます😊


📝 この記事でわかること

  • 積立額を「家族の年表」から逆算する3ステップ
  • 教育費と老後資金、どちらを優先するかの答え
  • ボーナス・臨時収入の扱い方(=うちのルール)
  • いつまで積み立てるか(=「卒業ライン」の決め方)
  • 出口の考え方(=4%ルールを40代向けに翻訳)

目次

🤔 なぜ「手取りの◯%」ではダメなのか

最初に、よくある目安を疑うところから始めます。


40代の家計には「時期」がある

「手取りの20%を投資に」——よく聞く目安ですが、これは家計の状況を無視した数字です🤔

40代の家計には、はっきりした波があります。

  • 子どもが小さいうちは貯めやすい「貯め時」
  • 高校・大学が近づくと出ていく「かかり時」

同じ家庭でも、5年後にはまったく違う景色になります。

だから固定の%で決めると、かかり時に苦しくなって積立をやめる→やめたら戻らないという最悪のパターンに落ちます。
投資でいちばん避けたいのは、途中でやめることです😔


金額の根拠が「自分の家」にあれば、続く

逆に、金額の根拠が家族の年表にあると、驚くほど続きます。

「この3万円は、20年後に取り崩すお金」と分かっていれば、相場が3割下がった夜も売る理由がない。
むしろ「安く買えてラッキー」と思えます。

暴落に耐える力は、メンタルではなく設計から生まれるんです。

むちお

年表って言われても…。うちの5年後とか、正直まったく想像できないんだけど💦

ちえこ

完璧じゃなくて大丈夫だよ。子どもが何歳で何年生か、それだけ書けば「かかり時」は見えてくるからね✨


📋 月いくらを決める3ステップ

まず家族の年表を書く:3年後に長男が高校、6年後に長男が大学・長女が高校でここが「かかり時」の山、10年後に次女が高校、20年後に自分が定年前後という時間軸の図

ここが記事の本体です。紙とペンを用意して、一緒に埋めていきましょう。


ステップ1:家族の年表を書く

まず、今後20年の「お金が大きく動く年」を書き出します。細かい金額はいりません。年と出来事だけで十分です。

うちの場合で書いてみます。子どもは15歳・12歳・10歳の3人です。

時期出来事お金の性格
3年後長男が大学・長女が高校近い出費(=預金で確保。ここが最初の山)
5〜6年後次女が高校・長女が大学近い出費(=2つ目の山)
8年後次女が大学中間(=5〜15年)
20年後自分が定年前後遠い先(=投資で育てる)

書き出すと、あることに気づきます。
今後3〜8年に山が3つ続くこと。
ここに現金を用意しておかないと、その年に株を売る羽目になります😳


ステップ2:お金を3つの箱に振り分ける

お金は使う時期で3つに分ける:5年以内に使う=預金で守る、5〜15年=基本は預金寄り、15年以上使わない=NISAで育てる。3つ目が「あなたの月いくら」

年表ができたら、毎月の貯蓄できるお金を、使う時期で3つに分けます。

🗂 お金を3つの箱に分ける

  • 5年以内に使う(=高校・大学の入学金、車の買い替え)→ 預金で確保。
  • 5〜15年で使う(=下の子の学費、リフォーム)→ 基本は預金寄り。
    防衛資金が別にあって時期を数年ずらせるなら、一部を投資に。
  • 15年以上使わない(=老後資金)→ NISAで投資

この3つ目に入った金額が、あなたの家の「月いくら」です。平均でも理想でもなく、家族の年表から出てきた数字。

生活防衛資金は、この3つとは別枠です。まだ貯まっていない人は、そちらが最優先になります。

うちは、ネット銀行の目的別口座(=1つの口座の中に名前をつけた小分けの財布)に、給料日に自動で振り分けています。
「もしもの時」に月3万円、「旅行」と「車」に月1万5,000円。1つ目の箱(5年以内)と防衛資金は、この仕組みで勝手に貯まります😌


ステップ3:迷ったら少なめから始める

計算した金額に不安があるなら、その7割から始めてください

積立額は、あとからいくらでも増やせます。
逆に、無理な金額で始めて半年で止めるのが一番もったいない。

「少なすぎるかな」で始めて、余裕が出たら上げる
これが40代の正解です😤

僕の最初は、月3万3,000円(=当時のつみたてNISAの上限)でした。正直、3万円でもきつかった
それでも家計管理で少しずつ余裕が出てきて、同時に「少額のうちは、なかなか増えていかないな」とも感じていました。もう少し上げられたら、と。

そこに新NISAの話が出て、ずっと迷っていた学資保険と変額の積立保険を解約。浮いた分と戻ってきたお金を積立に回して、いまの形になりました。
上げたのは「余裕が出たから」。最初から10万円だったわけではありません

ちなみに月1万円でも、20年続ければ元本240万円が年5%の試算で約411万円。
金額の大小より、続いた年数が効きます(=過去の実績に基づく試算で、将来を保証するものではありません)。


🎓 教育費と老後資金、どっちが先?

40代がいちばん悩むところに、はっきり答えます。


結論:老後資金が先です

冷たく聞こえるかもしれません。でも理由はシンプルで、教育費には借りる手段があるけれど、老後資金には無いから。

大学の費用は、奨学金や教育ローンという選択肢があります(=借金なので慎重に、が前提です)。
一方、老後の生活費を貸してくれるところはどこにもありません。

ひとつ注意。利子つきの奨学金(=日本学生支援機構の第二種)は、利率が決まるのは借りたときではなく、卒業して貸与が終わるときです。借りる時点では、いくら返すことになるか確定しません(上限は年3%。出典:日本学生支援機構「第二種奨学金の貸与利率」)。うちは、できれば借りずに行けたらと思っています。

そして、老後資金を後回しにすると、子どもに一番大きな負担がかかります。
親の生活費を、社会人になった子が支える形です。

老後資金の準備は、実は子どものための準備でもあるんです。

うちの学費の備えは、学資保険の代わりにS&P500の積立です。
2人分のこども共済(=学資保険)を解約したとき、戻ってきたお金は払った額より約40万円少なかった。最初は迷いました。でも解約金を投資に回したら、結果論ですが、そのマイナスはすぐに埋まりました😅

むちお

でも目の前の学費を削ってまで、老後の準備をするのは気が引けるなぁ…。

ちえこ

「削る」んじゃなくて「同時に進める」だけだよ。老後用は月1万円でもいいの。ゼロの年を作らないことが大事なんだよね。


かかり時は「減らす」でいい。ゼロにしない

とはいえ、入学金が重なる年に無理をする必要はありません。月3万円を月5,000円に減らす——それで十分です。

大事なのは、口座の積立設定を止めないこと。
ゼロにすると、かかり時が終わっても再開しない人が本当に多いんです。

細くても線をつないでおけば、余裕が戻った月にスッと戻せます😌


💰 ボーナスと臨時収入の扱い方

月々の金額が決まったら、次はボーナスです。ここに大きな差がつきます。


ボーナスを生活費に組み込まない

うちのルールを先に言います。ボーナスは全額、投資へ。生活は給与だけで回します。

昔の僕は逆でした。
ボーナスは、半年かけて生活費に溶けていました。何か大きな物を買ったわけではありません。ならして使っているうちに、いつの間にか無くなっている——その繰り返しでした💧

残っていると、どうしても財布の紐がゆるみます。
だからいまは、ボーナスが入った日に一括で投資用の口座へ移す。家計管理のしやすさの面でも、これがいちばん楽でした。

ボーナスは会社の業績次第で減る収入です。
生活の土台に組み込むと、減った年に家計が一気に傾く。

だから「あるかもしれないお金」は、生活の外側に置く
これが安定の分かれ目でした。


ただし順番がある

「全額投資」と言っても、この順番を守ってからです。

  1. 生活防衛資金が目標額に届いているか(=まだなら、こちらが先)
  2. 5年以内に使う予定のお金は、預金で確保できているか
  3. その上で、残りを投資へ

NISAは年間360万円まで入れられるので、ボーナスをまとめて入れても枠は十分です。
設定は「毎月の積立+ボーナス月に増額」で自動化できます。


🏁 いつまで積み立てる?(=卒業ラインの決め方)

ゴールは(生活費−年金)×25:年間生活費300万円−公的年金220万円=不足80万円、×25で必要な資産2,000万円。7,500万円が2,000万円になる計算図

「月いくら」の次は「いつまで」。実は、ここを決めておくと安心感がまるで違います。


ゴールは「年間生活費の25倍」

投資の世界には、有名な目安があります。
年間生活費の25倍の資産があれば、毎年その4%を取り崩して暮らせるという考え方(=4%ルール)。

計算はかんたんです。

年間生活費 ÷ 4%(=×25) = 必要な資産額
例:年300万円で暮らすなら、300万円 ÷ 0.04 = 7,500万円

「7,500万円!?」と驚いた方も多いはずです。
僕も最初はそう思いました😅 でも40代の僕らには、これを大幅に減らせる武器があります。


40代版に翻訳する:年金を引いて考える

4%ルールは、収入がゼロになる前提の数字です。でも僕らには公的年金があります。

必要なのは「生活費 − 年金」の不足分だけ。この差額を埋める資産があれば十分です。

項目例(=夫婦2人)
老後の年間生活費300万円
公的年金(=年額の目安)−220万円
毎年の不足分80万円
必要な資産(=25倍)2,000万円

7,500万円が2,000万円になりました。
これが「老後2,000万円問題」の正体でもあります。
不可能な数字ではありません

自分の年金額は、ねんきん定期便やねんきんネットで確認できます。
ここを見ずに老後の不安だけ感じているのは、いちばんもったいない状態です。

正直に言うと、僕も一度見て「よく分からない」で閉じました😅
見る場所は1つだけです。ねんきんネットにログイン(=マイナポータルからも入れます)→「将来の年金額を試算する」→「かんたん試算」。いまの働き方が60歳まで続いた場合の、65歳からの年間の見込み額が出ます(出典:日本年金機構「ねんきんネットによる年金見込額試算」)。この1つの数字を、上の表の「公的年金」に入れれば終わりです。

ちなみにうちの「老後の生活費」は、ざっくり年300万円を最低ラインと見ています。贅沢はしなくていい。でも、いろんな所に旅行には行きたい。その分は上乗せで考えています😌

むちお

2,000万円かぁ…。それでも大きいけど、7,500万円って聞いた後だと、なんか行けそうな気がしてきた…!

ちえこ

その感覚、大事だよ。目標が見えると、月いくら積み立てればいいかも逆算できるようになるからね😊


出口では「全部売らない」

取り崩し方も一言だけ。60歳や65歳で全部売る必要はありません。

今のNISAは非課税期間が無期限なので、使う分だけ売って、残りは運用を続けられます
取り崩しながらも増え続ける——だから40代スタートでも間に合うんです。


💡 さとる家の設計図(=実例)

参考までに、うちの中身を全部お見せします。


用途中身金額
老後資金(=20年以上先)全世界株月9万円
学費など(=10年スパン)S&P500月1万円+保険の解約金(=7割を一括で、3割はタイミングを見て買うつもりが、難しさを知って結局まとめて)
ボーナス投資へ全額
近い出費・もしもの時預金(=目的別口座で色分け)毎月自動で振り分け

この形になるまでの道のりは、決してかっこよくありません。
もとは保険に月10万円近く払っていた家庭です。

そこを月1.5万円に見直して、浮いた分がそのまま積立に変わりました。

つまり月10万円の積立は、稼ぎが増えたから出てきたお金ではありません
固定費の手術で生まれたお金です。

順番は「固定費を削る → その分を積立に回す」。
ここを間違えると、いつまでも「積立に回すお金がない」ままなんです。

あと、iDeCoも月5,000円だけ続けています。
以前は上限まで入れていましたが、新NISAができてからはNISA優先に切り替えて、iDeCoは手数料負けしない最低額に(=理由は9月16日公開予定のiDeCo記事で詳しく)。

制度が変われば、配分も変えていい。設計図は一度書いたら終わりではありません。


❓ よくある誤解4つ

設計図を書くときに、つまずきやすいポイントです。


誤解①「枠が1,800万円あるから、早く埋めた方が得」

枠は競争ではありません。
急いで埋めるために生活を削ったり、5年以内に使うお金まで入れてしまうのが一番危険です。

枠は「使い切るもの」ではなく「余裕があるとき使えるもの」
うちは、このままいけば埋まる計算です。でも大学の費用や、家を建てるかどうかで、先は見えません。見えないまま続ける、で問題ありません😌


誤解②「相場が下がったら、積立を止めた方がいい」

逆です。下がっている時期は、同じ金額で多くの口数を買える「バーゲン期間」。

積立を止めるのは、セール中に買い物をやめるようなものです。止めるべき唯一の理由は「生活が苦しいとき」だけ。

相場は理由になりません。


誤解③「積立の日付やタイミングを工夫すれば得をする」

毎日か毎月か、月初か月末か——長期で見れば、この差はほぼ誤差です。
悩む時間のほうがもったいない。
給料日の翌日に、自動で
それで十分です。


誤解④「一度決めたら、変えてはいけない」

設計図は毎年見直してOKです。
子どもの進路が変われば年表も変わる。

変えていいのは金額。
変えてはいけないのは「続ける」という前提

年に1回、家族と一緒に眺める日を作るのがおすすめです。


📝 まとめ:金額は、家族の年表が決める

結論をもう一度。積立額は平均でも理想でもなく、あなたの家の年表から逆算して決まります。


📊 40代のNISA戦略 早見表

項目結論
月いくら家族の年表 → 3つの箱に振り分け → 15年以上使わない分が積立額
迷ったら計算した額の7割から。あとから増やせる
教育費と老後老後が先(=教育費は借りられるが、老後は借りられない)
かかり時減らしてOK。ただしゼロにしない(=再開できなくなる)
ボーナス生活費に組み込まず、防衛資金と近い出費を確保した上で投資へ
いつまで「(生活費 − 年金)× 25」に届くまで。例:不足80万円なら2,000万円
出口全部売らない。使う分だけ取り崩し、残りは運用継続
見直し年1回。金額は変えていい、続ける前提は変えない

🚀 今日からの3ステップ

  1. 家族の年表を紙に書く(=子どもの学年と、自分の定年。
    15分でできます)
  2. ねんきんネットで年金額を見る(=ゴール額が一気に現実的になります)
  3. 積立額を決めて、自動設定にする(=迷ったら7割から)

🧭 次のステップ(=関連記事)


過去の僕への手紙

ボーナスは、半年かけて生活費に溶けていた。特別な贅沢をしたわけでもないのに、残らない。それを何年も繰り返していた。

足りなかったのは収入じゃなくて、設計図だった。
残っているお金は、財布の紐をゆるめる。入った日に別の口座へ移すだけで、それは止まる。

やってよかったのは、紙に家族の年表を書くこと。
子どもが何歳で何を迎えるか。
そこに書いていない20年後のお金が、投資に回せるお金だった。

金額は少なくてもよかった。ゼロにしなかったことだけが、いまの僕を助けている。


📌 本記事は制度・数値の改正時に随時更新します(=最終更新:2026年9月12日)。
※本記事は個人の経験・調査に基づく一般的情報です。

特定銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

過去の実績は将来を保証するものではありません。

最後まで読んでくれて、ありがとうございます😌

もがいてナンボ。ではまた👋

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