2026年8月29日 公開|制度・数字は公開時点の公式情報で確認済みです
当時の僕は、投資を「ギャンブル」だと思っていました。
いや、正直にいうと、怖かったというより面倒だったんです。
学ぶのも、証券口座(=株や投資信託を買うための口座)を作る手続きも。だから「投資は危ないもの」ということにして、調べない言い訳にしていたのかもしれません。
月2.5万円の貯蓄型保険には10年以上入っていました。
つまり、お金がないと嘆きながら、一手間をめんどくさがり「増えない置き場」にお金を預け続けていたんです💧
この記事は、そんな僕が家計を見直して、NISAで資産形成を始めるまでに調べたこと・考えたことを全部まとめた、投資シリーズの入口です。
詳しい記事を週2本ペース(=水曜・土曜)で追加していくので、この記事を地図のように使ってください。
📝 この記事でわかること
- 40代からの投資が「遅くない」と言える理由(=数字で)
- 投資より先にやること(=生活防衛資金と5年ルール)
- NISAの仕組み(=年360万円・生涯1,800万円・非課税無期限)
- 何を買い、どこで口座を開くか(=全世界株×ネット証券)
- 40代の戦略(=月いくら・いつまで)とiDeCoとの使い分け
- やってはいけない投資5つと、さとるの実体験
🤔 なぜ40代の今、投資なのか
「今さら始めても遅いでしょ」——まず、この思い込みから外していきます。
「もう遅い」は本当か
結論:遅くないです。40代から定年である65歳まで、約20年あります😊
長期投資で目安とされるのは15年以上の保有(=全世界株の過去実績で、15年持つとマイナスになりにくかったという話。未来の保証ではありません)。
つまり40代は、長期投資に「ぎりぎり間に合う」ではなく、まだど真ん中なんです。
しかも今のNISAは非課税期間が無期限。60代になっても、使う分だけ取り崩しながら残りを運用し続けられます。
「65歳でゴール」ではないので、実際の持ち時間はもっと長いんです。
実際、65歳の人の平均余命は男性で約19年・女性で約24年(=厚生労働省の統計)。
「人生100年時代」と言われる今、40代の持ち時間は20年ではなく、実は40年以上あります😳
「預金だけ」が一番安全、でもなくなった
「投資は怖いから全部預金」——昔の僕です。
でも、ここには見えにくい落とし穴があります。
インフレ(=物価が上がって、同じお金で買える量が減ること)です。
物価上昇が年2%続くと、100万円で買える量は20年後には約67万円分に減ります。
数字の上では100万円のままなのに、実力は3分の2になる。
預金は「減らない」けど「目減りしない」わけではないんです💧
そして「日本は物価が上がらない」が当たり前だった30年のほうが、実は世界では例外でした。
世界の中央銀行は「物価が毎年2%ずつ上がる」状態を目標にしていて(=日本銀行も同じです)、インフレは異常事態ではなく正常運転。
実際2022年以降は日本でも物価上昇が始まりました。
さらに円安になると、食料やエネルギーの輸入価格を通じて、預金の実力はもう一段削られます。
だから答えは「全部投資」でも「全部預金」でもなく、役割分担。
使う予定のあるお金は預金で守り、当分使わないお金には働いてもらう。この振り分け方を、この記事でこれから決めていきます😌
保険を見直した僕の、次の課題だった
うちは保険の見直しで、家族全体の保険料を月10万円近くから月1.5万円に減らしました(=年約100万円の節約。
経緯は保険見直し完全ガイドにまとめています)。
守りを固めたら、次は「浮いたお金にどう働いてもらうか」。
僕が実際にたどったこの順番を、投資シリーズとして地図にしていきます。



投資は怖いのに、預金まで目減りするって…逃げ場がない気分です💦
わかるよ、私も最初はそうだった。だから「順番」が大事なの。いきなり買わない。次の章がその話だよ😊
🛡 投資より先に:生活防衛資金という土台


実は、この章がこの記事でいちばん大事です。投資の成否は、買う前のここで半分決まります🤔
なぜ「先に貯金」なのか
相場には、必ず下がる時期が来ます。長期投資の勝ち筋は「下がっても売らずに待つ」こと。
ところが手元に現金がないと、車の故障や急な医療費のたびに、いちばん安い時に投資を売ってお金を作る羽目になります。
生活防衛資金なしで投資を始めるのは、命綱なしで吊り橋を渡るようなもの。
渡れるかもしれませんが、風が吹いた日に落ちます💦
いくら貯めるか(=概算のやり方)
目安は生活費の6ヶ月〜1年分。計算はざっくりでOKです。
- 直近3ヶ月の支出合計 ÷ 3 = 月の生活費
- 月の生活費 × 6〜12 = 生活防衛資金の目標額
たとえば月30万円で暮らす家庭なら、180万〜360万円。会社員なら6ヶ月寄り、収入が不安定なら1年寄りが目安です。
この「6ヶ月」には根拠があります。
会社員は病気で働けなくても傷病手当金(=給料の約3分の2を最長1年6ヶ月)があり、失業しても失業給付があります。
公的な支えにつながるまでの生活を現金でつなぐ——それがこの資金の役割です。
5年ルール(=使う時期が近いお金は投資しない)
もう1つの土台がこれ。5年以内に使い道が決まっているお金は、投資に入れない😤
車の買い替え、入学金、家のリフォーム——時期が見えているお金は、その時に相場が下がっていたら困るお金です。
これは預金で確保。
投資に回すのは「15年待てるお金」だけ、と覚えてください😌
では、5〜15年後に使うお金はどうするか。
ここはグレーゾーンです。
基本は預金寄り。
ただし、生活防衛資金が別に確保できていて「使う時期を1〜2年ずらせるお金」なら、一部を投資に回す選択もあります。
うちも学費の一部はそうしています(=考え方は9月12日公開予定の記事で詳しく)。
生活防衛資金の貯め方・置き場所は、9月2日公開予定の記事で深掘りします。
🛡 この章の2つのルール
- 生活費の6ヶ月〜1年分は、投資より先に現金で確保(=生活防衛資金)
- 5年以内に使うお金は投資に入れない(=5年ルール)
📦 NISAとは:国が作った「税金ゼロの箱」


お待たせしました、ここでやっとNISAの説明です😊
仕組みは「箱」をイメージすると一発で分かります。
本来、利益には約20%の税金がかかる
普通の口座で投資をして100万円の利益が出ると、約20万円が税金で引かれます(=税率20.315%)。
ところがNISAという「箱」の中で出た利益には、税金が1円もかかりません。
同じ運用をしても、手元に残る額が2割変わるわけです。
箱の大きさ(=2024年からの新NISA)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年間に入れられる額 | 最大360万円(=つみたて投資枠120万+成長投資枠240万) |
| 生涯に入れられる額 | 1,800万円 |
| 非課税の期間 | 無期限 |
| 売った場合 | その分の枠が翌年に復活する |
枠は大きいですが、埋める競争ではありません。月1万円でも、箱の中なら利益は全部非課税。自分のペースで使えばOKです😌
つみたて枠と成長枠、どっちで買う?
2つの枠は「入れられる商品の基準」が違うだけで、税金ゼロは共通です。
- つみたて投資枠は、金融庁の基準を満たした投資信託だけが入る厳選リスト。
- 成長投資枠は、個別株なども買える広い枠です。
結論、この記事の方針(=全世界株の積立)なら、まずつみたて投資枠だけで足ります。
つみたて投資枠で買える商品は、原則そのまま成長投資枠でも買えます(=逆に、成長投資枠でしか買えない商品もあります)。
積立が月10万円(=年120万円)を超えるまで、成長投資枠のことは忘れていて大丈夫です。
40代夫婦なら、箱は2つある
生涯1,800万円の枠は1人分。夫婦それぞれが口座を持てば、世帯では3,600万円分の非課税の箱になります✨
うちも夫婦で話して、2人とも口座を作りました。名義ごとの管理になるので「どちらの口座でいくら積むか」まで夫婦で共有しておくと、あとで揉めません。
ちなみに昔のつみたてNISA・一般NISAをやっていた人は、手続き不要で、新NISAの口座が同じ金融機関に自動で作られています。ただし旧NISAで買った分を新NISAに移すことはできません。
旧つみたてNISAの分は買った年から20年間そのまま非課税で持ち続けられるので、慌てて売る必要はありません。
👶 2027年からは、子どもの箱も増えます(=こどもNISA)
いまのNISAは18歳以上しか使えません。ここが2027年(令和9年)から変わります。
ニュースや証券会社のサイトで「こどもNISA」と呼ばれているものです(=国の資料での呼び方は「つみたて投資枠の対象年齢の拡充」)。
- 0〜17歳の子ども名義でも、つみたて投資枠が使えるようになります。
- 入れられるのは年60万円まで・生涯600万円まで(=大人とは別枠)
- 買えるものは大人のつみたて投資枠と同じ(=コツコツ積み立てる形だけ)
- 引き出しは原則できません。12歳からは、子ども本人が同意した書面を親が金融機関に出せば、子どものための費用に限って引き出せます。
- 18歳になると、大人のNISAのつみたて投資枠へ自動で移ります。
これは「そうなる予定」ではなく、すでに法律として決まっています(令和8年3月31日に成立・公布)。
ただし「どの商品が対象か」「引き出しの書類はどう書くか」といった細かい決まりは、これから国が出します。今日の時点では、まだ口座は作れません。
うちは子どもが3人なので、正直このこどもNISAは気になっています。
ただ、まず自分たち夫婦の枠を淡々と続けるのが先だと思っているので、使うかどうかは2027年になってから考えます😌
NISAは「箱」であって「商品」ではない
ここ、勘違いが多いポイントです。「NISAを買う」とは言えません。NISAは箱で、中に何を入れるかは自分で選びます🤔
たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式」という投資信託。
同じ商品でも、普通の口座で買って100万円が150万円になれば、利益50万円に約10万円の税金。
NISAの箱の中なら0円です。買うものは同じ、置く場所が違うだけ——これが箱の正体です。
だから「NISA向けのおすすめ商品があります」と窓口で勧められるまま買うのは、保険で言い値の契約をするのと同じ構図。
中身の選び方は次の章で、僕の結論をお伝えします。
制度の正確な最新情報は、金融庁のNISA特設ウェブサイトで確認できます。



利益に2割も税金…!こんなに引かれるなんて、知りませんでした…!



そこ、みんな驚くんだよね。「箱」の存在を知っただけで、今日はもう一歩前進だよ😊
🌍 何を買うか:全世界株インデックス1本でいい
箱の中身の結論から言います。初心者の最初の1本は、全世界株のインデックスファンドでいい——これがこの記事の結論です。
ちなみに、うちは2本に分けています。老後資金は全世界株を毎月9万円。
それとは別に、10年ほど先の学費用としてS&P500にも回しています(=使い分けは後の「うちの場合」で)。
インデックス投資とは(=市場の「平均点」を買う)
まず言葉の整理から。指数(=インデックス)とは、市場全体の成績をひとまとめにした「平均点」のことです。
ニュースで聞く「日経平均」は日本の大手225社の平均点。「S&P500」はアメリカの大手500社の平均点。
そして全世界株の指数は、世界中の数千社をまとめた平均点です。
インデックス投資とは、この平均点と同じ動きになるよう設計された投資信託(=大勢のお金をまとめて運用する商品)を買う方法。
1本買うだけで、世界中の何千という会社に少しずつ分散投資したのと同じ状態になります。
どの会社が伸びるかを当てる必要がない——「平均点をとり続ける」戦略です。
アクティブ型との違い(=なぜ「平均点」でいいのか)


投資信託は、大きく2種類に分かれます。
- アクティブ型:プロが「伸びそうな会社」を選び抜いて、平均点超えを狙う。
- インデックス型:選ばずに、市場全体の平均点をそのまま狙う。
プロが選ぶ方が強そうに見えます。
ところが長期のデータは逆で、15年以上の勝負では、アクティブ型の8〜9割が平均点(=指数)に勝てなかったという調査があります(=指数を作っているS&P社の「SPIVA」という継続調査)。
理由は主に2つです。
①手数料の重さ:アクティブ型は年1〜2%、インデックス型は0.1%以下。
毎年その差のハンデを背負って走ることになります。仮に運用成績が同じでも、100万円を年5%で20年運用したとすると、手数料の差(=年1.4%)だけで受け取りは約60万円変わる計算です。
②事前に分からない:数少ない「勝つアクティブ型」を、買う前に見分ける方法がないんです。



プロが本気で選んでるのに、平均に負けちゃうんですか…?



手数料のハンデが大きいの。毎年おもりを増やしながらマラソンを走るようなものだからね。長くなるほど差がつくんだよ。
だからこの記事は、勝つプロを当てにいくのではなく、負けにくい仕組み(=平均点を、安い手数料で、取り続ける)を選びます。
「一番成績が良かったのは、買ったのを忘れて放置していた人」という笑い話があるくらい、いじらないことが強いんです。
なぜ「全世界1本」なのか
理由はシンプルで、どの国が勝っても取りこぼさないから。そして「次はどれを買おう」と迷う時間が人生からなくなるからです✨
よく比較されるS&P500(=アメリカの大手500社の指数)との違い・選び方は、9月9日公開予定の記事で正面から扱います。
先に結論だけ言うと、どちらか1本に決めて続けられるなら、大差はありません。
定番ファンドの選び方(=手数料でほぼ決まる)
全世界株のインデックスファンドは何本もありますが、選ぶ基準はほぼ1つ。
信託報酬(=持っている間ずっと引かれる手数料)の安さです。
2026年時点の定番は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」——通称オルカンで、信託報酬は年0.06%程度(=100万円分持っていて年600円ほど。
料率は変わることがあります)。
楽天・オールカントリーなど、同水準の商品もあります。
Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続ける」と公式に掲げている投資信託です。
実際、ライバルが手数料を下げるたびに追随して引き下げてきた実績があります。
買ったあとも、ほったらかしで最安水準についていってくれる——初心者にはありがたい性格なんです。
⚠️ ただし1つ注意。
「Slim」のつかない「eMAXIS 全世界株式」という、名前がそっくりな別商品があります。
中身は似ていても、信託報酬は約10倍。
ほかにも同じ「全世界株」の名前で手数料が大きく違う商品が普通に売られています。
買う画面では「Slim」の文字があるかと信託報酬0.1%以下か——この2つを必ず確認してください。
どのくらい増える見込みか(=過去実績の話)
全世界株の過去実績は、長期でならすと年7%前後です(=どの期間・どの通貨で見るかで変わります。過去の話で、未来の保証ではありません)。
この記事の試算は、あえて控えめに年5%でそろえます。それでも預金金利(=年0.4%ほど)とはケタ違いです。
仮に月3万円を20年積み立てると、元本720万円。控えめな年5%で計算すると約1,230万円。
順調にいって、過去実績並みの年7%が続いた場合は約1,560万円になります。
ただし毎年きれいに5%ずつ増えるわけではありません。
大きく下がる年もある。上下の波ごと抱えて長く持つのが前提の数字です。
🏦 どこで始めるか:ネット証券+ネット銀行
箱(NISA)と中身(全世界株)が決まったら、最後は「どこで開くか」。ここで手数料の差がつきます。
銀行・証券会社の窓口には行かない
いきなり注意点ですが、これが口座選びの最重要ルールです。
窓口は人件費がかかるぶん、手数料の高い商品を勧められやすい場所。
保険の章で学んだ「言い値で契約しない」は、投資でもそのまま使えます😤
SBI証券か楽天証券の2択でいい
ネット証券なら、この2社から選べば大きな失敗はありません。理由は3つ。
- 手数料が業界最安水準(=インデックスファンドの保有コストも低い)
- 取扱本数が多く、全世界株の定番ファンドが揃っている
- クレジットカード積立でポイントが貯まる
では、どっちにするか。
楽天市場や楽天カードをよく使う「楽天経済圏」の人は、迷わず楽天証券でOKです(=ポイントや連携の相性が良いため)😊
どっちの経済圏でもない人へ。
僕のおすすめは「SBI証券×住信SBIネット銀行」のセットです。
決め手は、住信SBIネット銀行の「目的別口座」(=1つの口座の中に「防衛資金用」「学費用」みたいな名前つきの小分け貯金箱を作れる機能)。
家族のお金を色分けして管理するのに、これがとにかく便利なんです。
1つだけ気がかりも正直に。
住信SBIネット銀行はドコモに買収され、2026年8月に「ドコモSMTBネット銀行」へ名前が変わりました。
今後サービスが変わる(=改悪される)可能性は、頭に入れておく必要があります。
🏦 口座選びの結論
- 楽天経済圏の人:楽天証券×楽天銀行
- 機能で選ぶ人:SBI証券×住信SBIネット銀行(現ドコモSMTBネット銀行)。目的別口座が決め手。ただし今後の変更はウォッチ。
- 画面の見やすさ・使いやすさで選ぶ人:楽天証券×楽天銀行。連携(=マネーブリッジ)だけで普通預金が年0.38%に(=2026年7月時点・残高1,000万円まで)
どちらも大手で低コスト。
「続けやすそう」と思えた方でOKです。
2社の詳しい比較(=目的別口座の使いこなし含む)は、9月5日公開予定の口座記事で掘り下げます。
ネット銀行をセットで作ると自動化できる
証券口座とネット銀行をつなぐと、毎月決まった日に自動で入金→自動で積立、まで仕組み化できます。
「今月は入金しようかな…」という意志の力に頼らないのが、続けるコツです。
組み合わせは「SBI証券×住信SBIネット銀行」「楽天証券×楽天銀行」のように、相性のいいセットでそろえるのが基本です。
申込画面のつまずきポイント2つ
僕が申込画面で手が止まった場所を、先に共有しておきます💦
- 口座区分は「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶ:NISA枠を超えた分の税金計算を、証券会社が代行してくれる設定です。確定申告が原則不要になります。
- NISA口座は1人1金融機関だけ:あとで別の会社に移すこともできますが、手続きが面倒。最初に決め切るのが楽です。
口座開設の全手順(=つまずきやすい画面も含めて)は、9月5日公開予定の記事で1ステップずつ案内します。
📊 40代の戦略:月いくら・いつまで続けるか
制度と商品の話が終わったので、ここからは「で、うちはいくら?」の話です。
金額は「余ったら」ではなく「逆算」で決める
40代の投資が20代と違うのは、教育費という「使う時期が決まった大物」があること。だから先に家族の年表を書きます😌
- 5年以内に使う教育費・大きな出費 → 預金で確保(=5年ルール)
- 15年以上先の老後資金 → NISAで積立
- その間(5〜15年)のお金 → 基本は預金寄り(=「生活防衛資金が別にある」「使う時期を1〜2年ずらせる」の2条件がそろうなら、一部投資もあり)
この振り分けをしてから、残る「15年待てるお金」を月額に落とす。
金額の根拠が家族の年表にあると、相場が下がっても続けられます。
月額ごとの20年後のイメージも置いておきます(=控えめに年5%で計算した場合。保証はありません):
| 毎月の積立額 | 20年の元本 | 年5%試算 |
|---|---|---|
| 月1万円 | 240万円 | 約411万円 |
| 月3万円 | 720万円 | 約1,233万円 |
| 月5万円 | 1,200万円 | 約2,055万円 |
うちの場合
うちは保険の見直しで浮いた月8.5万円の一部と、貯蓄型保険の解約返戻金180万円が元手でした。
返戻金はまず生活防衛資金に充てて、土台を固めてから残りをNISAへ——つまり、この記事に書いた順番そのままです。
積立の中身も書いておきます。
老後用の全世界株が毎月9万円。
学費など10年スパンのお金は、保険の解約返戻金の残りをS&P500に据え置き+毎月1万円、余力が出たら成長投資枠で買い足し。
当面はアメリカの優位が続くと僕は考えているから、という個人の判断です(=ここは意見が分かれるところなので、比較は9月9日公開予定の記事で正面から書きます)。
月いくら・何を・いつまで、の設計図の作り方は9月12日公開予定の記事で、僕の実例つきで書きます。
出口も慌てない(=60歳で全部売らない)
非課税期間が無期限なので、60歳になった瞬間に全部売る必要はありません。使う分だけ取り崩して、残りは運用を続けられます。
「40代スタートは出口が近くて不利」と言われがちですが、出口が伸ばせる今の制度では、その不利はかなり小さくなっています。
⚖️ iDeCoはどうする?:NISAとの使い分け
NISAとセットで必ず名前が挙がるのがiDeCo。結論は「NISAが先」です。
iDeCoとは
iDeCo(=自分で掛金を出して作る、じぶん年金の制度)の最大の魅力は節税です。
掛金が全額所得控除(=その分、所得税・住民税が軽くなる仕組み)になります。
ただし引き換えに、原則60歳まで引き出せません。ここが40代・家族ありには重い制約です💧
もう1つ、見落とされがちな注意点。
iDeCoは受け取るときに税金がかかる場合があります。
掛金の節税は「税金がゼロになる」のではなく、「支払いを老後に先送りして、控除(=税金の割引枠)で安くする」仕組み。
受け取り方や会社の退職金との重なり方しだいで税額が変わります。
しかも2026年からは、一時金でもらうときの割引ルールが厳しくなりました(=いわゆる10年ルール)。
受け取り方には工夫が要る——ここは覚えておいてください。
40代はNISA優先で考える
教育費は予定より増えることがあります。進路が変われば、老後用に貯めたつもりのお金を先に使う判断もありえる。
NISAならいつでも売って使えますが、iDeCoは動かせません。だから順番は、①NISAで土台を作る → ②家計に余裕が出たらiDeCoで節税を上乗せ、が僕の結論です。
逆に、iDeCoが向いている人もいます。
NISAの枠を使い切った人の「次の非課税枠」として。
それから、老後資金のつもりで貯めても、手元にあるとつい使ってしまう人。
「60歳まで引き出せない」は、この場合むしろ強制力というメリットに変わります。
掛金の上限や受け取り方まで含めた比較は、9月16日公開予定の記事で表にして整理します。
❌ やってはいけない投資5つ
増やす話の最後に、守りの話。投資でいちばん大事なのは、増やすことより「退場しないこと」です。
- 個別株への一点集中:1社に全額は、その会社と心中する賭け。当たれば大きいが、外れたら退場です。
- FX・レバレッジ取引:資産形成ではなく投機(=短期の値動きの当てっこ)。誰かの負けが誰かの勝ちになる世界です。
- 毎月分配型の投資信託:毎月お金がもらえて嬉しく見えて、元本を削って配っている場合があります。
- 外貨建て・貯蓄型の保険:投資と保険を混ぜるな危険。僕はこれで授業料120万円を払いました。(=貯蓄型保険→NISA移行ガイド)
- SNS・知人経由のうまい話:「必ず儲かる」は法律上言えない言葉。言った時点で詐欺のサインです。
それぞれの見抜き方は、9月19日公開予定の記事で1つずつ解剖します。



③と④、ちょっと心当たりがあります…見なかったことにしたい💦
気づけた時が直し時だよ。この記事にたどり着けた時点で、もう上出来😊
💡 さとる体験:「投資=ギャンブル」だった僕が、口座を開くまで
最後に、僕自身の話をさせてください。
20代半ば、結婚と長男の誕生をきっかけに、対面ショップで勧められるまま保険に一式加入しました。家族全体で月10万円近く。
「貯蓄型なら、投資みたいに危なくないですから」——営業さんのこの一言を、当時の僕は疑いもしませんでした。
30代半ば、家計の立て直しの中で高額療養費や遺族年金という公的保険の存在を知り、保険を総見直し。月10万円は月1.5万円になりました。
ただ、終身保険だけは重かった。300万円払い込んで、戻ってきたのは180万円。
差額の120万円が、僕の授業料です。
そのとき、ようやく気づいたんです。
僕は投資を怖がっていたんじゃない。知らないものを怖がっていただけだった。
しかも「安心」の名前がついた、いちばん割高な商品を選びながら。
返戻金の180万円は、まず生活防衛資金に。土台を固めてから、残りと毎月浮いた分をNISAに移しました。
初めて証券口座の画面を開いた日の緊張から、最初の積立設定でつまずいたところまで——生々しい記録は9月23日公開予定の実録で全部書きます。
❓ よくある誤解4つ
最後に、始める前の僕が信じていた誤解を4つ。どれか1つでも外れたら、この章の元は取れます。
誤解①「一括で入れないと損」
理屈の上では、早く入れるほど期待値は高くなります。でも初心者がまとまった額を入れた直後に暴落が来ると、心が折れて全部売ってしまう——これが最悪のパターン。
僕の結論は「理屈は一括・心は積立」。続けられる方が正解です。
うちも積立にしました。
誤解②「下がったら損切りすべき」
個別株の世界の常識で、インデックスの長期積立では逆です。下落は「同じ値段でたくさん買える期間」。
売るのは相場が悪い時ではなく、お金を使う時。だからこそ「15年待てるお金」だけを入れるんです。
誤解③「毎日ニュースを見て勉強しないといけない」
積立の設定が終わったら、むしろ見ない方がうまくいきます。値動きを毎日見ると、余計なことをしたくなるのが人間なので😅
点検は年1回、積立額が家族の年表と合っているかを見るだけで十分です。
誤解④「銀行に相談すれば安心」
窓口の担当者は親切です。でも構造上、その人は「売る人」。
あなたに最適な商品ではなく、会社の利益になる商品を案内する立場です。
相談は「売らない人」に。
このシリーズが、その代わりになれるように書いていきます。
📝 まとめ:地図はこの1枚。あとは順番どおりに


結論です。40代からの投資は遅くない。ただし順番を守ること。この順番さえ守れば、あとは時間が働いてくれます。
💰 タネ銭づくり
↓
🛡 土台(生活防衛資金)
↓
📦 箱(NISA)
↓
🌍 中身(全世界株)
↓
🔁 続ける仕組み
📊 投資シリーズ早見表(=この記事の地図)
| 順番 | やること | くわしい記事 |
|---|---|---|
| 0 | タネ銭を作る(=固定費・保険の見直し) | 保険見直し完全ガイド(公開中) |
| 1 | 生活防衛資金を貯める | 9月2日公開予定 |
| 2 | ネット証券+ネット銀行の口座を開く | 9月5日公開予定 |
| 3 | 中身を選ぶ(=全世界株とS&P500) | 9月9日公開予定 |
| 4 | 月いくら・いつまでを設計する | 9月12日公開予定 |
| 5 | iDeCoとの使い分けを決める | 9月16日公開予定 |
| 6 | やってはいけない投資を避ける | 9月19日公開予定 |
| 7 | さとるの実録を読む(=失敗込み) | 9月23日公開予定 |
🚀 今日からの3ステップ
- 直近3ヶ月の支出をざっくり出す(=生活防衛資金の目標額が決まる)
- 固定費に手をつけてタネ銭を作る(=保険と通信費が二大候補)
- 家族と「何のために増やすか」を一度話す(=続ける理由が金額より効きます)
タネ銭づくりがまだの人は、まずこの1本からどうぞ:
保険見直し完全ガイド|40代会社員が家族で年100万円浮かせた道のり
🚀 次のステップ(=関連記事)
- 関連:貯蓄型保険→NISA移行ガイド(=保険シリーズの完結編・この記事の前日譚)
- 関連:通信費見直しガイド(=タネ銭づくりのもう1本柱)
過去の僕への手紙
「投資はギャンブルだ」。僕はそう言って、話を打ち切っていた。家族を守るための慎重さだと思っていた。
違った。
あれは調べない言い訳だった。
しかも笑えないのは、ギャンブルを避けたつもりの僕が、月2.5万円の貯蓄型保険という、いちばん割高な商品を言い値で買っていたこと。
危ないものから逃げて、もっと確実に損をするほうへ歩いていた。
それから、これは言いにくいけど本当のことだから書く。
当時いちばん信用していた保険の担当者は、投資のことはほとんど知らなかった。
悪い人ではない。
ただ僕は10年間、答えを持っていない人に答えを聞いていた。
お金が全てじゃない。
でも、全てのことにお金がいる。
だったら、お金にはいちばんいい場所で働いてもらおう。
僕の代わりに、20年間ずっと。
📌 本記事は制度・商品の改正時に随時更新します(=最終更新:2026年8月29日)。
※本記事は個人の経験・調査に基づく一般的情報です。
特定銘柄・商品の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。
過去の実績は将来を保証するものではありません。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます😌
もがいてナンボ。ではまた👋


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