2026年9月20日 公開
「相談は無料です」
この一言で、僕は2回つまずきました。
1回目は20代の終わり。2回目は、その何年もあとです💧
先に答えを書きます。
保険の無料相談が無料なのは、あなたが契約したときに、保険会社から担当者へお金が入るからです。
あなたの財布からは出ません。だから「無料」は本当です。
先に正直に書きます。僕がつまずいた2回は、どちらも「無料相談の窓口」ではありません。知人の紹介と、賃貸の契約でお世話になった人からの紹介でした。
それでも書くのは、つまずいた理由が、無料相談とまったく同じだったからです。
どちらも、ひどい人には会っていません。ていねいでしたし、親身でした。
それでも、気づくまでに何年もかかりました。
なぜその形で成り立つのか。
それを先に知って、いくつか質問を持って行くだけで、結果は変わります😊
持っていくのは、この4つです。中身は後半で1つずつ説明します。
- 「何社の商品を扱っていますか」と、最初に聞く
- 「報酬はどこから出ますか」と聞く
- その場でサインしない(=一人で行かない)
- 「それは保険ですか、投資ですか」と聞く
この4つを持っているかどうかだけで、同じ相談が売られる場から、比べる場に変わります。
📝 この記事でわかること
- なぜ「無料」でやっていけるのか(=お金の流れ)
- 僕が2回ともつまずいた、たった1つの理由
- そもそも、相談に行かなくていい人
- 行くなら持っていく4つの装備
- 装備を持つと、会話がどう変わるか
🤔 なぜ「無料」でやっていけるのか
まず、お金の流れだけ押さえます。ここが分かれば、あとは全部つながります。
相談料は、あなた以外の誰かが払っている
相談そのものは無料です。嘘ではありません。
ただ、相談にのってくれる人にも生活があります。どこかからお金は出ています。
出どころは、たいてい保険会社です。
あなたが契約すると、その保険会社から、相談にのった側へ手数料が入ります。
お金の流れ
- あなた → 相談する(=ここは無料)
- あなた → 契約する
- 保険会社 → 相談にのった人へ手数料(=ここで初めてお金が動く)
つまり、あなたが契約したときに、はじめてお金が動く仕組みです。
これは「悪い」ではなく「そういう形」
ここを取り違えると、話がおかしくなります。
手数料で成り立っている=詐欺、ではありません。
不動産屋も、旅行の窓口も、同じ形で動いています。紹介した先からお金をもらうのは、ごく普通の商売です。
引っかかるのは、仕組みを知らないまま座ったときだけです。
知っていれば「この人は何で食べているんだろう」と、一度は考えます。
知らないと、その考えが最後まで浮かびません。



でも、こっちが損するように勧めてくるってことですよね…?



そこまで単純じゃないよ。ただ、すべての商品の中から選んでくれるとは限らない。覚えておくのはそれだけ😌
💧 僕が2回ともつまずいた、たった1つの理由
正直に書きます。ここが、この記事を書いている理由です。
1回目:1社しか売らない人と、その場で契約した
20代の終わり。結婚して、長男が生まれたころです。
知人の紹介で、保険の担当者に会いました。
いま思えば、その人はある保険会社の社員でした。
当たり前ですが、自分の会社の商品しか売りません。
でも当時の僕には、「何社の中から選んでくれているんだろう」という発想が、そもそも無かった。
比べるという考えが、一度も浮かばなかったんです😅
そして、その日のうちに契約しました。妻は同席していません。一人でした。
結果、家族ぜんぶで月10万円近く。
(=月3万円でも、20年で720万円です。金額が小さくても、長さで効いてきます)
そこから見直して、いまは月1.5万円です。
→ どう減らしたかは、保険見直し完全ガイド|40代会社員が家族で年100万円浮かせた道のりに全部書きました。
2回目:紹介してくれた人にも、お金が流れていた
こちらのほうが、気づきにくい形です。
何年かあとの話です。
賃貸の契約でお世話になった人から、保険の担当者を紹介してもらいました。
とても親切で、助かったと思っていました。
いま考えれば、紹介した側にもお金が入る形だったはずです。
それ自体は普通のことです。ただ、僕はそのときも気づいていなかった。
2回とも、会った人は違います。でも、つまずいた理由はまったく同じでした。
お金の流れを知らないまま、勧めてくれた人を信じた。それだけです😔



紹介してくれた人まで疑うのは、さすがにしんどいな…
疑わなくていいの。聞くだけ。「報酬はどこから出ますか」って。それで済むよ😌
🧭 その前に:あなたは相談に行くべきか
装備の話をする前に、こちらを先に書きます。
行かないほうが早い人もいるからです。
公的保険を知らないうちは、まだ行かない
会社員が自動で入っている国の保険は、思っているよりずっと手厚いです。
たとえば、こういうものがあります。
- 高額療養費(=医療費がいくらかかっても、月の自己負担に上限がある)
- 遺族年金(=亡くなったあと、残された家族に毎年入るお金)
- 傷病手当金(=病気で働けない間、給料のだいたい3分の2が最長1年半)
- 障害年金(=障害が残ったときに、毎年入るお金)
僕はここを知らないまま相談に行って、月10万円になりました
中身ではなく、不安の大きさで決めていたからです。
→ 先に読むのはこちら:7つの公的保険完全ガイド|40代会社員が知れば人生のリスクの8割をカバーできる
すでに掛け捨て3つだけの人
火災保険・自動車保険・掛け捨ての死亡保険(=掛け捨て=何も起きなければお金は戻らない代わりに、保険料がとても安いタイプ)。
この3つだけになっている人は、もう相談する必要がありません。
→ 詳細記事:必要な保険3つ+おすすめ商品4選|40代会社員が家族を守る最小限の選び方
それでも、相談が向いている人はいます
向いているのは、こういう人です。
- 多すぎる気はするけれど、何から外せばいいか分からない
- 保険証券(=契約したときにもらった、内容が書いてある紙)を見ても読み取れない
- 解約したいが、損か得かを自分で計算できない
この3つは、人に聞いたほうが早いです。
自分で調べると、たいてい途中で止まります😅
僕も、公的保険にたどり着くまで何年もかかりました。



自分がどっちなのか、まだ決められないんですけど…



それなら保険証券を集めるところから。全部で月いくら払っているか足すだけで、だいたい見えてくるよ😊
💡 もう1つの道:お金を払って相談する
ここまで「無料の相談」の話をしてきましたが、お金を払って相談する道もあります。
相談にのる人は、大きく2種類に分かれます。
独立系(=相談料をあなたから直接もらう。数千円〜)と、提携系(=保険会社から手数料をもらう。だから相談は無料)。
ただし「独立系だから中立」とは限りません=独立系を名乗る人でも、保険を売って手数料を受け取れる形は残っています。
だから独立系でも、装備②の「報酬はどこから出ますか」は同じように聞きます。
「無料相談」を名乗っている人は、ほぼ提携系です。
どちらが良い悪いではなく、お金の出どころが違うだけ。ただ、本当に中立の意見が欲しいなら、有料でも独立系のほうが早いこともあります。
→ 詳細記事:保険見直し完全ガイド|40代会社員が家族で年100万円浮かせた道のり
🛡 無料の相談に行くなら、4つの装備を持っていく
ここからが本題です。持っていくのは、この4つだけです。
線引きを先に書いておきます。
どの商品が要らないかは不要な保険7つ+セールスの見抜き方に書きました。
ここで扱うのは、その場で判断を止める方法だけです。
装備① 「何社の商品を扱っていますか」と、最初に聞く
ここから先は、僕が窓口に行った話ではありません。
調べたうえで、「20代の僕にこれがあれば、あの日サインしなかった」という形でまとめたものです。
いちばん効くのは、この一言です
答えが「1社です」なら、その人は比べてくれません。
悪いのではなく、比べられる立場にいないだけです。
答えが「20社です」でも、まだ安心はできません。
そのときは、そのまま次を聞いてください。「その中で、いま私に合うのはどれとどれですか。理由も教えてください」。
2つ以上を理由つきで並べてくれたら、その人は比べています。
1つしか出てこなければ、「なぜその1つなんですか」と聞いてください。理由が「いちばん人気だから」なら、比べていません。
ただ、社数が多いこと自体は安全の証明になりません。
2つ以上出てきたら、そのまま「この2つで、そちらに入る手数料に差はありますか」まで聞いてください。
20代の僕は、これを聞きませんでした。
聞いていれば、答えは「1社」だったはずです。
装備② 「報酬はどこから出ますか」と聞く
失礼な質問に聞こえるかもしれません。でも、まともな人ほどはっきり答えます。
「契約になったら保険会社から手数料が入ります」
こう答えてくれる人は、少なくとも隠していません。
ただし、正直であることと、中立であることは別です。
正直に答えてくれても、契約したときにお金が動く形そのものは変わりません。
そこは変わらない前提で、話を聞いてください。
はぐらかされたら、僕ならその日は帰ります
2回目の僕に足りなかったのは、この一言だけでした。
装備③ その場でサインしない(=一人で行かない)
これがいちばん守りやすくて、いちばん効きます。
保険は、明日入っても来週入っても、ほとんど変わりません。
(=すでに必要な3つが入っている前提です。まだ何も入っていない人は、先に「いくら必要か」を出すほうが早いです。遺族年金を引いた必要額の出し方は遺族年金→必要な死亡保険額にまとめました)
ただし、待つと不利になる人がいます。
いま妊娠中の人・持病の検査を待っている人・手術を受けたばかりの人・健康診断で再検査と言われている人です。
この場合だけは、時間がたつと入れなくなったり、条件がついたりすることがあります。相手に先にそのことを伝えてください。
ただ、ここでよく言われる言葉があります。
「誕生日が来ると、保険料が上がりますよ」。
これは嘘ではありません。年齢が1つ上がると保険料は上がります。
ただ、調べたところ、40代の掛け捨てなら多くは月に数百円の範囲です。
1週間考えて、合わない保険をやめられるなら、そのほうがずっと大きい。
数百円で焦らせてくる相手なら、そこで帰って正解です😌
そしてもう1つ。一人で行かないでください。
僕が即決できたのは、その場に止めてくれる人がいなかったからです。
そのまま使える3つの言葉
- 「今日は決めません。持ち帰って家族と相談します」(=座る前に言う)
- 「資料だけいただけますか」
- 「また来ます。そのときお願いします」
- どうしても一人で行くなら、面談の途中で一度、家族に電話すると決めておく
装備④ 「それは保険ですか、投資ですか」と聞く
「掛け捨てはもったいない。貯まる保険にしましょう」
この言葉が出たら、頭の中で2つに分けてください。
- 保険の部分=万が一のときに出るお金
- 投資の部分=将来のために増やすお金
この2つを混ぜた商品(=貯蓄型)は、どちらの役目も中途半端になります。
しかも、混ざっていると手数料がいくら引かれているのかが見えません。これがいちばん困ります。
保険は掛け捨てで、貯めるほうは NISA(=ニーサ。投資でふえた分に税金がかからない、国の仕組み)で。
分けたほうが、引かれている手数料が見えます。見えるぶん、ほとんどの場合で安く済みます。
ただしNISAは投資なので、減る年もあります。増えることが約束されているわけではありません。
それでも、引かれている分が見えるほうを選ぶ、というのがここでの話です。
→ 詳細記事:貯蓄型保険→NISA移行ガイド|40代の判断フローと解約手順
終身保険・学資保険・個人年金保険も、中身はこの「混ぜたもの」です。
呼び名が違うだけなので、同じ質問がそのまま使えます。
→ 不要な保険7つ+セールスの見抜き方
それと、無料の相談でいちばん出てくるのは医療保険とがん保険です。
これを勧められたら、「高額療養費を踏まえても、まだ必要ですか」と聞いてください。
この一言で、話が具体的になります。
持っていく4つの装備
- 何社の商品を扱っていますか(=最初の5分で聞く)
- 報酬はどこから出ますか(=同じく最初に)
- 今日は決めません。持ち帰ります(=座る前に宣言・一人で行かない)
- それは保険ですか、投資ですか(=貯蓄型を出されたら)
📋 装備を持つと、会話はこう変わる
同じ場面が、どう変わるか。並べてみます。
装備なし(=20代の僕)
- 始まり:「よろしくお願いします」
- 勧められて:「そうなんですね」
- 金額を出されて:「まあ、そのくらいなら…」
- 終わり:その場でサイン
装備あり
- 始まり:「何社扱っていますか。今日は決めずに持ち帰ります」
- 勧められて:「それは保険の部分ですか、貯める部分ですか」
- 金額を出されて:「その中で、手数料に差はありますか」
- 終わり:資料を持って帰る
やっているのは、4つ質問するだけです。
それだけで、考える時間を持ち帰れます。
言い負かす必要はありません。必要なのは、その時間だけです。



思ったより、全然むずかしくないですね。
でしょ。むずかしいのは、知らないまま座ることのほうだったんだ😌
📝 まとめと、2週間の段取り
相談が無料なのは、あなたが契約したときにお金が動くから。
それは悪いことではなく、そういう商売の形です。
知らないまま座るから、こちらが不利になります。
📊 早見表
| いつ | やること |
|---|---|
| 座る前 | 「今日は決めません。持ち帰ります」と言う |
| 最初の5分 | 「何社扱っていますか」「報酬はどこから出ますか」と聞く |
| 貯蓄型が出たら | 「それは保険ですか、投資ですか」と聞く |
| 帰ってから | 同席できなかった家族にも見せる。1週間あけてから決める |
🚀 いつ、何をするか
だいたい2週間で終わります。順番はこうです。
今日(=25分)
- 保険証券を集めて、月いくら払っているか足す(15分)=紙の保管場所か、保険会社のマイページ。見るのは「月払保険料」と「保険の種類」の欄
- 高額療養費と遺族年金→必要な死亡保険額の、それぞれ結論の章だけを読む(10分)
待ち時間があるもの
- 保険証券が見つからないものの再発行(=申し込みから郵送で1週間ほど)
- 相談の予約(=申し込みから面談まで3〜7日)
そのあと
- 装備4つを持って面談(=60〜90分)
- 持ち帰って1週間あけてから決める
順番が大事です。証券を集めて、公的保険を読んでから行けば、相談は道具になります。
やらずに行くと、話の主導権が相手側に残ります😤
見直したあと、月10万円だった保険料は月1.5万円になりました。
浮いたお金は、いま子どもの教育費と、家族で出かける費用に回っています。
月10万円を払っていたころは、出かける相談をすること自体が気が重かった。
減ったのは保険料ですが、増えたのは選べる回数でした😌
🧭 次に読むなら、これ1本
いま知りたいことで、2つに分かれます。
相談に行く前に、足りているかを知りたい
→ 7つの公的保険完全ガイド|40代会社員が知れば人生のリスクの8割をカバーできる
浮いたお金の置き場所を決めたい
→ NISA完全ガイド|40代からでも遅くない資産形成
※本記事は個人の経験と公開情報に基づく一般的な説明です。保険の必要性は家族構成・収入・持病の有無で変わります。契約の判断はご自身の責任でお願いします。本記事は制度改正があったときに随時更新します。
過去の僕への手紙
お前は、ひどい人に会ったわけじゃない。
その人が何で食べているのかを、一度も考えなかった。それだけだ。
だから2回目も同じことをやった。
紹介してくれた人まで、疑わなくていい。ただ聞けばよかった。
一人で行くな。それだけでいい😤
最後まで読んでくれて、ありがとうございます😌
もがいてナンボ。ではまた👋


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